チェックエンジン警告のインジケーターが点灯している、W221型ベンツS350の修理です。
DAS(ベンツメーカー診断機)にてエラーを確認すると、インテークマニホールドのタンブルフラップに対するDTC(故障コード)を検知しています。
このM272型エンジンでは定番ともいえるタンブルフラップトラブル、まずはインテークマニホールドAssyを車両より取り外します。
タンブルフラップとは、インテークマニホールドの各ポートに装着されている可変吸気用のフラップです。
連結されたフラップはレバーを介して可変し、軸部に設けられたセンサーにてフラップポジション(位置)を検知。
これら左右バンクに設けられているフラップレバーは、MEユニット(エンジンECU)の制御によって、マニホールド前方にマウントされているバキュームアクチュエーターにて作動させています。
しかし上記不具合検知による原因の多くは、アクチュエーターのロッド取り付け部の樹脂製レバー側が破損して、アクチュエーターは駆動してもレバーが動かせず=フラップが動かない状態。
MEユニットが走行状況に応じてフラップ作動制御信号を供給しても、レバー破損によって肝心のフラップが動かせず、フラップポジションセンサー値の検知にてDTC(故障コード)入力され警告が点灯します。
このトラブルはM272エンジンでは非常に多く、純正部品ではインテークマニホールドAssyでの供給のみとなります。
しかし、アフターマーケットでは多くのリペアパーツが存在し、より耐久性の優れたアルミ製レバーを今回は選択。
アルミ製なので純正部品のような破損の恐れも無く、もちろんインテークマニホールドAssy交換するよりも遥かにリーズナブルな修理法です。
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