チェックエンジン警告ランプが点灯し、全然加速パワーが発生しなくなったトラブルの、W205型ベンツC200の診断作業です。
とりあえずテスターにて、警告ランプを点灯させているエラーを確認すると、ブーストプレッシャー値に関する不具合を検知しています。
M274エンジンでは、タービンにて過給されたブーストプレッシャー値を、スロットルバルブの前後に配置された2つのセンサーで監視しています。
今回のW205では、スロットルバルブ前側に配置されたプレッシャーセンサーのシグナル電圧値が、0Vというあり得ない数値を検知しています。
正常な状態であれば、過給されていないエンジン停止状態であっても、イグニッションONにて1V~2Vの数値を示します。
センサーの内部ショート…と思いきや、よくよく点検すると、センサーハーネスがエンジンのステーに接触して配線をガードするカバーを傷め、内部の配線被膜が捲れて接触していたことによる配線のショートが原因と判明。
スロットルバルブ前側のブーストプレッシャーセンサーの配線が微妙にショートしていたが故、センサーのシグナル電圧が発生せず。
その為にブースト制御が行えない=エンジンの制御に問題が発生しているので、加速等の出力発生に大きく影響します。
配線修理後はシグナル電圧も正常な値を示し、ロードテストも問題なく本来の走りが復帰。
別途M274エンジンでは定番の、ガソリン臭トラブルも発生していたので、こちらも併せて対処。
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