車検整備にてお預かりした、2013yクライスラー300Sの作業です。

 

点検を進めた結果、フロントのロアボールジョイントが損傷しているのが判明。

この状態では検査に合格することが不可能なので、サスペンション廻りを分解し、ナックルアームに装着されているボールジョイントを圧入組替する必要性があります。

 

またロアアームの車体側ブッシュも損傷しており、こちらも併せてリフレッシュ作業の開始。

 

ロアアームのブッシュが損傷している場合はロアアームAssyの交換…をしなくとも、ブッシュ単体で部品が供給されています。

現車に装着されているブッシュをプレス等で抜き取り、新しいブッシュを圧入して組み上げます。

 

この300Sのロアアームブッシュは、左右で異なった方向へ偏芯されており、元の状態と狂わぬように組付けます。

 

ロアアームAssyに比べブッシュ単体では遥かに部品代も安くつきますが、ショックアブソーバー取付部のブッシュは既存の状態になります。

滅多に傷む個所では無いのですが、後にこちら側のブッシュも損傷した場合は単体供給が存在しないので、その時はロアアームAssyでの交換となります。

 

もちろん損傷したボールジョイント側も、圧入にて新品部品へと交換対応し、検査に合格できる状態に仕上げました。

 

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