ステアリングを回すとフロントサスペンションより「ギーギー」と不快な異音が発生する、2008yクライスラー300の修理です。
上記症状の多くの原因は、ナックルアームと結合される各種ボールジョイントの劣化。
ハンドル操作=ナックルアームが動く際に、何れかのボールジョイントにガタ等が発生してくるとスムーズに駆動出来ないので、先の異音が発生してきます。
ナックルアームに結合されているボールジョイントで、最も負担がかかる箇所はロア側のボールジョイント。
各種アーム類の中でも車重負担がかかりやすいロアアームとのジョイント部になり、LXに限らず多くの車種で異音原因となり得る箇所。
しかし今回のLXの場合、メインとなる原因箇所は、アッパーアームのボールジョイントによるものと判明。
分解点検すると、特に左側のアッパーボールジョイントのガタが酷く、そのまま乗り続けるとアッパーアームが外れて走行不能に陥る危険性もあります。
アッパー側のボールジョイントは、ロア側と異なり単品組替が不可能なので、アッパーアームの交換となります。
アッパーアーム脱着時は、ストラット(ショック/サスAssy)を取り外さなければ、装着ボルトが抜けません。
但し条件的には他の箇所も同じなので、今回のタイミングでロア側ボールジョイント及びテンションロッドもリフレッシュ。
特にローダウン等によりアーム角度が基準値よりズレている場合は、旋回動作時のボールジョイント可動に負担がかかり傷みやすくなる傾向にあるので要注意です。
UG/yoshida
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