チェックエンジン警告ランプが点灯し、加速等の出力低下やミッションの変速不良等の不具合を体感するということで診断作業を行った、W212モデルのベンツE350ブルーテックです。
試運転を行うと、どうもタービンのブースト制御が働いていない感じでエンジン回転が重たく、その出力低下に伴いミッションのギア変速が引っ張り気味になっている模様。
テスターによるDTC診断では、DPF差圧センサーの認識値に対する不具合を検知しています。
DPFとは 「ディーゼルパーティケルフィルター」の略 で、クリーンディーゼルエンジンであるブルーテックは、マフラーのフロントパイプにDPFが装備されています。
そのDPFに対して 差圧センサーが取付られており、マフラー(フィルター)の前後に配管を接続してプレッシャー実測を監視しています。
このDPF差圧値が許容範囲外の数値を示している場合、ECUは正常な出力制御を行うことが出来ずにブーストコントロールに影響し、結果 加速不良等の症状が発生してしまいます。
差圧が許容範囲外=DPFの劣化による詰まりや配管の損傷等が考えられますが、今回のW212はセンサーの認識値不良が原因でした。
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