2011y~2013yあたりの年式のLD系チャージャー(LX/300含む)では、近年エアコンのコンプレッサーは入らずにエアコンが効かなくなるトラブルが続出しています。
上記車両でエアコンガスが充填されているにも関わらず、コンプレッサーが入らなくなるトラブルの多くは、ヒューズボックスに原因が存在している可能性が高いです。
具体的にはNo12に位置するコンプレッサークラッチのヒューズ(10A)が、IPボックス内での接点不良により通電しなくなるトラブル。
採用されているミニブレードヒューズの接点容量等による問題(面積等)で、特に日本の高温多湿環境化ではコンプレッサーの作動時間が長いためか、その通電発熱によって接点損傷等による不具合が発生し通電しなくなります。
特にヒューズボックスに貼られたPDC識別番号により、早期品番のものはその発生率が高く、その対応としてメーカーより配電回路を変更するリペアハーネスが供給されていました。
当時メーカーから講じられていたSERVICE BULLETINにて改善対策処置では、リペアハーネスを使用してNo12ヒューズの設置場所をより容量の多いボックスヒューズへと変更する内容でしたが、現在ではそのリペアハーネスも既に供給終了となっています。
その為、上記不具合に対する処置としてUGでは、汎用のブレードヒューズボックスを使用して配電回路の変更処置を行います。
今回お預かりしていた2012yダッジチャージャーも、コンプレッサー配電回路の変更対策を行い、後に発生する可能性の高い上記トラブルの予防整備を実施しました。
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