722.9ミッションのATFメンテナンス/ベンツC180

ATFの交換メンテナンスにてご入庫頂いた、W204モデルのベンツC180の作業です。

このW204モデルのCクラスに搭載されていたATミッションは、722.9型電子制御式7速ATミッションとなります。

 

定期的なATF交換メンテナンスが必要とされる7Gミッションでは、レベルゲージはもちろんATF排出用のドレンも存在しないので、必然的にATF交換時はオイルパン&フィルターを取り外さなければ廃油排出が行えません。

多段変速化に伴い頻繁に変速動作を行うが故、よりスムーズな加減速と燃費への貢献を成し遂げているのですが、その変速回数の多さが故にATFの劣化は早期に訪れます。

そのため、よりシビアに定期的なATFメンテナンスの管理が必要となり、逆にメンテナンスを怠ることに起因するバルブボディトラブルも多く発生しています。

 

722.9型ATミッショントラブルの多くは、ミッション内部で発生する鉄粉等の浮遊異物増加に伴い発生しているケースが大半です。

これら磁石に付着している鉄粉浮遊物の通電性によって内部電子パーツ(ECUや各センサー等)のショートトラブルを誘発している可能性があるので、定期的な交換メンテナンスにてATオイルパン及び磁石をクリーン状態にすることで、ATF劣化の促進を抑制することになります。

もちろん、ATFメンテナンスを行っているからトラブルには絶対に見舞われない訳ではありませんが、そのリスクはかなり軽減できるのも事実です。

 

必要交換部品としては、ATフィルターの他にオイルパンのガスケット、あとオイルパンを固定するボルトがアルミ製の為、同時交換が必要となります。(状態によってはマグネットも交換になるケースあり)

同じ7速ATミッションでも2011y以降あたりより採用された7G-Tronic Plusでは、レスポンスアップやよりスムーズな変速及び更なる燃費向上を目的としてトルクコンバーターや油圧回路が進化しています。

その為、それまでの7G-Tronicとは異なる粘度のATFが必要とされ、現車の7G-Tronic Plusに適合した品番のATFを使用することになります。

 

7G-tronicでは、専用のディスペンサーを使用してオイルパンに設けられた注入ドレン(注入&レベル測定ドレンなのでオイルパン内ATFの排出は出来ません)より圧送補充を行い、油温管理によるオーバーフロー測定となります。

オイルパンの形状や装着されているフローパイプの種類等によって微妙に測定温度が異なりますので、必ず専門的な知識と設備を有した工場での交換をお勧めします。

 

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