エンジンを始動するとPSMコショウの警告メッセージと共に、ABSやトラクションコントロールの警告灯も点灯状態の、92A型958モデルのポルシェカイエンの作業です。

 

PSMとはポルシェスタビリティマネージメントのシステム略で、PSMユニットのトラブルコードを確認すると右リアスピードセンサーのエラーを検知しているのが判明。

 

トラクションコントロール機能を制御するには、各車輪の回転数を監視する必要があり、各アクスル軸にはスピードセンサーが装備されています。

 

今回のカイエンは「右リアスピードセンサー」の電気的故障＝ユニット間配線に問題が無ければ、その多くは単純にセンサーの不良。

 

このリアスピードセンサーを交換するには、ブレーキキャリパーを取り外さないとアクセスできません。

車種問わずスピードセンサーは、ブレーキによるダストや熱影響による過酷な環境化の為、経年劣化で不具合が発生しやすい箇所ともいえます。

 

多くの欧州車ではスピードセンサー交換時は左右同時交換を推奨しているので、今回のカイエンも左右のセンサーをリフレッシュ。

作業後のテスター診断でも車速検知値が正常データーとして表示され、もちろん各種警告点灯も解決です。

 

UG/yoshida

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