中古PCM交換に伴うPINコード解析/ジープコマンダー

エンジン不調症状でPCM（パワートレインコントロールモジュール）の交換作業を行った、2006yジープコマンダーのディーラー車です。

今回のコマンダーは業者様からのご依頼で、持込された中古品のPCMへの交換作業となります。

この辺りの年式であれば、他車に使用されていた中古PCMでも、イモビライザーの同期処置を行うことで使用可能となります。

新品部品の場合は、まずオンラインによるキャリブレーションのプログラミング→イモビライザー同期によるVINの変更→各種学習といった流れですが、中古の場合は既にプログラムは存在しているのでwiTECH等のオンラインは必要とせず＝スペシャルファンクション機能を有した各種汎用テスターであれば、その後の作業は条件さえ揃えば可能となります。

その条件というのはPINコードの入手…イモビライザーの同期処置/VINの書き込みの際に必要な4桁の車両固有の数字。

キーのデーターはセキュリティ機能を有するワイヤレスコントロールモジュールよりPCMへと転送されている為、その処置を実行するには必要不可欠なコードとなります。

セキュリティに重要なPINコードはメーカーが管理している為、通常PINコードを入手するにはメーカーよりPINコードを必要とする部品を購入した際のみ入手出来るシステム。

今回の様に中古品でのPIN同期を行うにはメーカーからのPIN入手は不可能なので、UGではPINコードリーダー等の機器をOBDコネクターに接続して現車に格納されているPINコードを解析。（2018y以降のSGW装備車は不可）

しかしディーラー車等のEXPORTモデルでは、WCM内プログラムのPINコードが格納されている場所が異なる為、UGが知る限りではPINコードリーダー等の機器によるOBDコネクターからのコード読み取りが不可能。

その為、現車のイグニッションスイッチ部よりWCM（ワイヤレスコントロールモジュール）を取り外して分解し、WCM基盤チップよりダイレクトに読み取り解析が必要。

その為、少々お時間と費用はかかりますが、ディーラー車での中古PCMのVIN変更＝イモビライザーの同期が実行できます。

UGではオンラインディーラー診断機であるwiTECH2（ワイテック2）を導入しています。

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