中古ECU転送プログラムの注意/BMW Z4

エアバッグのユニットを他社で中古部品に交換したので、現車へのプログラミングご依頼にてUGへ初めてご入庫頂いた、E85モデルのBMW Z4です。

エアバッグのユニットであるSIM（セーフティゲートウェイ）は、他車に取り付けられていた中古部品の為、「間違ったシャーシナンバー」のエラーを検知して警告灯が消えません。

これを現車に適合させるためには、テスターのエキスパートモード等を使用してプログラム処置が必要となります。

…しかしプログラムを実行するも、現車への同期処置が行えず…。

よくよく現車を調べると、取り付けられていた中古のSIMが、現車に適合しない品番のユニットと判明。

品番が適合しないユニットは、もちろん転送プログラムが成功できないので、弊社にて適合する品番の中古SIMを仕入れて組替作業。

するとSIM（セーフティゲートウェイ）は無事プログラムが成功し、シャーシナンバーも入れ替わったのですが、コントロールエリアネットワークで繋がる左右のBピラーサテライトユニット（SBSL/SBSR）が同期せず…。

再度調べると、こちらもまさかの不適合品番のユニットが取り付けられている状態。

SIMと共にSBSL及びSBSRの3点共セットで、現車に適合しない中古ユニットへ交換されている状態と判明。

何とか左側（SBSL）のサテライトユニットは適合する中古ユニットを見つけましたが、右側は見つからず…新品部品をドイツオーダーとなります。

ユニットトラブルで中古部品を使用/交換する際は、現車へ適合するか否かを十分調べて使用しなければ、無駄な出費となるので注意が必要です。

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