変速しないミッショントラブルの原因/ダッジラム

エンジンを始動して走行すると、初めの2~3回くらいは正常にシフトアップするのですが、後に2速からシフトアップしなくなるトラブルが発生する、2003yダッジラムバンの診断です。

 

テスターでDTC(故障コード)を確認するも、何もエラーは入力されていない状態。

ミッションの実測値を測定しながら走行すると、症状発生時はECUが目標とするガバナ圧力に対し、実際のプレッシャー値が落ちてしまって上がらない症状

 

搭載されている46REと呼ばれる4速電子制御ミッションでは、ガバナプレッシャーソレノイドのトラブル事例が多く、とりあえずセンサーと共に交換をして正常なガバナプレッシャー値を示すか否かを確認することに。

 

…しかし通常、この辺りの不良によるトラブルであればDTC等の入力があるべき…と嫌な予感が的中して、やはり症状は改善されず。

 

その後、ECUの制御信号等をダイレクトに測定しながら走行を繰り返し、PCMの不良等も視野に入れて作業を進めるも…やはり原因はミッションバルブボディ内部でガバナプレッシャー値が上がらなくなるメカニカルトラブルの存在しか考えられないという判断。

再度バルブボディを取り外して全ての構成部品を分解。特に3-4シフトに影響する部位を重点的に調べていくと

 

ハウジング内部で折れ砕けていた、アキュームレーターピストンのスプリング

 

このピストンスプリング破損により、アキュームレーター機能に影響=ガバナプレッシャー値低下→2速よりシフトアップせず。

電子制御部位は正常に機能しているので、ECUもエラーを検知せず=シフトアップしないにも関わらずDTC(故障コード)の入力も皆無。

 

結果だけをみれば、たかだかスプリング1個の為に…何とか入手出来たスプリングの組替によるバルブボディの再生を行い、無事安定した正常シフトアップの復帰です。

 

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