継続検査整備にてお預かり整備を行った、92A型ポルシェカイエンの作業です。
958モデルと呼ばれるPDKミッションが搭載された92A型カイエンやマカンでは、トランスファオイルメンテナンスを怠ると、加速時の主に3速/4速付近やコーナリング時にフロア周辺よりドンドンドン…と不快な異音/振動を体感するトラブル事例が存在します。
そのトラブルの発生源はミッション後方部にマウントされたトランスファ内部不具合が殆どで、修理となるとトランスファAssy交換（プログラミング）という高額な出費が必要となります。
そういった不具合を未然に防ぐ為に定期的なトランスファオイルのリフレッシュ…というのも、その不具合が発生しても初期症状であればトランスファーオイルの交換にて改善される可能性が高いという事例が多く存在している程、トランスファオイルの定期的な交換が重要なメンテナス項目と理解できると思います。
日本ディーラーでは10万キロ交換不要等記載されていたりしますが、トラブル報告の多いカイエンやマカンのトランスファーではもっと早いスパンで定期的に、予算が合えば予防整備と考えて検査毎に現行品番へのオイルへと入替されることをUGでは推奨します。
92Aモデル/カイエンのトランスファーオイル入替は特に難しい内容でも無く、他の一般的なトランスファー同様お待ちいただいている間に作業可能（オイル在庫切れの場合は取り寄せ必要）な整備内容となります（注意/マカンの場合は構造上お預かり作業で無いと対応できませんのでご了承ください）
今回は車検整備でのお預かりなので、エンジンオイル＆フィルターの定期交換はもちろん、
摩耗したディスクパッドのリフレッシュ＆ブレーキフルードの定期交換。
その他、エアエレメントやエアコンフィルターもリフレッシュさせて頂きました。
…何気に一番やり難かったのは、シート下にマウントされているカイエンのバッテリー…こちらも4年経過にて定期交換しておきました。
UG/yoshida
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