SBCハイドロリックユニットの寿命/ベンツE320

メーターディスプレイにブレーキメンテナンスの警告メッセージが表示され、心なしかブレーキ操作が重く感じられる、W211ベンツE320の修理ご入庫です。

 

DAS診断機にて故障コードを確認すると、プレッシャーリザーバの故障を検知しています。

 

前期モデルのW211ではSBCと呼ばれるセンソトロニックブレーキコントロールシステムが採用されており、同年代のCLS(W219)やSL(R230)にも採用されていた電子制御式ブレーキシステムとなります。

一般的にあるABSシステムのような補助制御とは全く異なり、通常の制動力もSBCポンプにてコントロールしているので、故障によってユニットがSBC制御をしなくなると通常の制動力にも大きく影響します。(故障によってSBCが制御しなくなる不具合に陥ると、ブレーキが効かない=重大な事故に発展する危険性が高いため、後のモデルより採用されていません)

 

SBCのハイドロリックユニットにはプレッシャーリザーバが備わっているのですが、現車のプレロードプレッシャー値は基準値よりも低い為、プレッシャー供給の障害が発生する=ブレーキが利かなくなる危険性があります。

 

検知されているDTC内容だけだと、ハイドロリックユニットに装着されているリザーバだけを交換すれば…ですが、リザーバ単体だけでも約10万以上&年数的なものを考慮すればハイドロリックユニットも寿命が近いので、今回はハイドロリックユニットAssyの交換にて作業を進行(ハイドロリックユニットにリザーバは付属されます)

過去にも経験しているのですが、年数が経過したSBCの場合、リザーバー不良にて交換した直後にハイドロリックユニット側のプレッシャー供給障害にて、結果ハイドロリックユニットAssyの交換が必要となった…という事例も存在しています。

 

ハイドロリックユニット=SBCのコントロールユニットとなるので、組替作業した後はテスターを使用して、まずは作動状態への移行プロセスを実行して制御システムを開始させます。

 

もちろんブレーキフルードの補充&エア抜きも必須となるので、DASを使用してエア抜きルーチン処置(テスターでのSBC制御を行わないとエア抜き作業は行えません)を進行して、無事正常/安全なブレーキシステムの回復です。

 

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