ME制御不良によるZスリーブの罠/ベンツS350

チェックエンジン警告点灯に伴いエンジン不調症状が発生する、W221モデル/ベンツS350の診断です。

 

入力されているエラーは、右バンク側インテークカムシャフトの可変アクチュエーター遮断を検知している症状。

 

一般的に上記DTCが入力される場合、該当するカムのアクチュエーターを交換する必要性があるのですが、現車は既にディーラーにて新品のアクチュエーターに交換済

 

上記結果によってディーラーでは「MEコントロールユニットの交換が必要」と宣告され、弊社にて社外製MEユニットへと交換…したのですが、症状は改善されず

もちろん「社外製」なので交換したMEユニットの不良等も考えられるのですが、全く同じ症状(コード0279検知)の不具合が別のユニット側故障でも発生するとは、冷静に考えれば可能性は低いと思われます。

 

今回のW221、エンジン上部にマウントされているMEユニットの脱着によって、一時的に症状が改善されたり また再発したり…そして改善された状態でも暫く走行を継続すると再発。

MEユニットの脱着=ハーネス側の影響が考えられるので、コネクター端子の接触不具合等も疑いましたが、その箇所での問題ではありませんでした。

 

コード0279/右側INカムアクチュエーターの配線遮断、各アクチュエーターの電源供給は要所要所に存在する通称「Zスリーブ」と呼ばれる箇所によって、ハーネス内で分配結線されています。

 

エンジンハーネスを分解して、可能性の高いZスリーブ箇所を測定すると、接触抵抗が発生=エンジン熱等の影響によって通電不良が発生していると判断。

 

エンジンハーネスの修復後は、暫く走行しても症状が再発せず、アクチュエーターの制御も正常値を保つようになり、ご納車させていただきました。

 

…本来ならばエンジンハーネスの交換が妥当でこの領域まで手を下すことは稀なのですが、部品が日本在庫無しで部品価格も約13万…

 

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