助手席側エアバッグの故障メッセージが表示される、R172モデル/ベンツSLK200の入庫です。
入力されているエラーは、ベンツのエアバッグトラブルで定番の、「着座センサー機能障害」を検知。
「着座センサー」とは、助手席に乗員が座っているか否かを監視する為、シートクッションの内部に装備されているマットタイプのセンサー。
この着座センサーの不良によって交換するとなると、部品代はもちろんシート脱着分解作業費用等も含め高額になるので、キャンセルして欲しいというご依頼も多数いただきます。
例えば「キャンセラー」等の取付/配線では無く、コーディングによるプログラム変更を希望される場合…
モデルによって内容は異なりますが、このR172では基本的にユニット構成を「シートマット無し(No Seat Mat)」に変更できれば
「着座センサー」の故障コードは検知されず、それに伴って着座センサー故障が発生していても、エアバッグの警告メッセージは表示しなくなります。
しかし問題点が2つ…ひとつは助手席乗員検知機能が無くなるので=助手席に人が座ってもパッセンジャーエアバッグOFF表示が点灯したままになる点。
その為、万が一事故した際に、助手席に人が座っていても、助手席側エアバッグが作動しない可能性が高いです。
そしてもうひとつ弊社で解決できていない問題点として、レーダーセンサーコントロールユニット(SGR)にエアバッグのCANデーターが妥当でないとエラー検知される点。
SGRはプレセーフ制御に対し主要なアイテムとなるので、上記エラー検知によって、エンジン始動数分後にプレセーフ機能制限メッセージが表示されてしまいます。(OKスイッチを押すことでメッセージを消すことは可能)
レーダーセーフティ機能制御においてエアバッグの構成相違に伴い制限がかかっいる状態で、例えば急ブレーキ/急ハンドル時における危険回避行動を察知しても、シートベルト&シートポジション等を安全なポジションに戻す制御(プレセーフ)を行わなくなる可能性もあります。
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あらゆるクラスの各種故障診断や各種コーディング変更等(カスタムコーディング)も修理作業にて実施しています。
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