チェックエンジン警告が点灯/点滅してエンジンの調子が悪い、2011yダッジデュランゴの作業です。
搭載されているエンジンは、3.6リッターのV6/VVTエンジンとなります。
検知されているエラーは、No3シリンダーのミスファイア。
以前に他工場でシリンダーヘッド交換作業を行ったらしいのですが、どうもその後より上記不調症状が発生している模様。
症状が酷くなると、マフラーから激しく白煙…匂いからして大量の未燃焼ガス(ガソリン)が排出されている状態。
上記不具合により、他店にて更にインジェクターやスパークプラグ等を新品交換したけれども改善されず…という案件にて、弊社へご入庫頂きました。
大量の白煙が排出されるほどNo3シリンダーの未燃焼ガス発生=異常なインジェクター噴霧過多状態と予測されます。
症状発生時にオシロスコープにてインジェクター出力波形を測定すると、その信号値の異常な波形であることが判明=いくら正常なインジェクターでも噴霧過多出力に陥るのは明白です。
特定気筒のインジェクター出力に対する異常信号…PCM制御不良と短絡的に判断しがちな内容ですが、ハーネスショートの疑いも考えられます。
インテークマニAssyを取り外して、インジェクターハーネスに絡むエンジンハーネスコネクターを引き出し、アクチュエーター出力ラインの導通/ショート等の測定点検。
予測通り…No3インジェクターコントロールラインとなるブラウン/ライトブルーカラーの配線が、エンジン金属部に接触して被膜損傷→配線ショート。
その為、いくらPCMが制御出力をコントロールしても、No3インジェクターコントロール配線が「アース落ち」している為、No3インジェクターは開放状態。
配線のエンジン接触状態によってショートしたりしなかったり…ショートしてアース落ちすればインジェクター開放により、No3シリンダーへの燃料噴霧は「垂れ流し」状態に陥るので失火してしまう…というのが今回のトラブルに対する原因の真相です。
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