基準値外のインテークプレッシャー値/ベンツC200

チェックエンジン警告ランプが点灯してしまった…という事で修理ご入庫頂いた、W204モデル/ベンツC200の診断です。

 

XENTRY診断機にてショートテストを実行すると、混合気リッチ検知と共にインテークマニホールドプレッシャー機能に対する不具合も入力されています。

 

実測値の診断を行うと、スロットルバルブ後方に位置するプレッシャーセンサー値が、エンジン停止状態/アイドリング中と共に基準値より高い数値を検知しています。

 

インテークプレッシャーセンサーのシグナル電圧が高いと、実際の吸気圧力値と異なる為、燃調増量補正によりリッチ状態にも陥ると予測できます。

 

過給機が備わったM271系エンジンでは、スロットルバルブを境にプレッシャーセンサーが前後に備わっています。

 

今回の不具合は、スロットルバルブ後部に位置するプレッシャーセンサー値の為、インテークマニ側に装着されているセンサー及び配線の点検が必要となります。

 

というのも、安易にセンサーの不良…だけで基準値からズレているとは限らず、M271系エンジンではハーネス不良によるセンサーシグナル値相違トラブルが存在します。

 

その回路に位置するハーネスを揺すったりした際に実測数値が可変する場合、その不具合はハーネス回路内スリーブ箇所等の通電トラブルの可能性も視野に入れなければいけません。

 

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