「後退できません」の警告メッセージが表示され、Rギアに入らない…そして時折りDレンジでの前進動作も行わなくなった、W176/ベンツA45の作業です。
このA45に搭載されているミッションは、AMGスピードシフト7G-DCTと呼ばれる724型/7速DCTミッション(デュアルクラッチミッション)となります。
現車のDTCを確認すると、センサー電圧出力機能障害の他、MEユニットからのシグナル受信障害等が検知されています。
結論から言えば今回のA45ではミッションのコントロールユニット不具合、エレクトロハイドロリックコントロールコンポーネントの交換が必要とされます。
高額なコンポーネントユニットを交換する前に、念のためリプログラミング…してみるも、やはり復帰することは無し。
DCTミッションからメカトロニクスAssyを車両より取外し、エレクトリカルコンポーネントユニットの組替作業です。
いわゆる一般的なオートマチックミッション同様、バルブボディ(メカトロニックユニット)にエレクトロコンポーネントが装着されており=ミッションECUが内蔵されています。
基本このユニットはメーカー外販禁止部品として指定され、一般的にはディーラーへの修理入庫以外で交換不可能…とされていますが、とあるルートによって純正部品の入手に成功。
車両へと組替作業後は、SCNコード入力/個別化等のプログラム処置を行うことで、現車のDCTユニットと認識して作動開始。
その後はXENTRYにてフルードレベルの測定モードプロセスを開始して、車両側を測定モード移行。(メーター上にFマーク点滅)
各種キャリブレーション等の処置が成功した後は、正常に変速作動制御による走行が可能となります。
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