右側のヘッドライトが水没して点灯しなくなったW212/ベンツE350、ヘッドライト本体及びライトECU双方の交換が必要な為、お持ち込み頂いた中古部品を使用して交換作業。
新品部品で双方(ライト本体&ECU)の交換となると、その部品価格は非常に高額且つ「作動開始」処置(プログラミング等)が必要なので、品番が一致する中古良品が存在していれば、それに交換するのが一番簡単でリーズナブルな解決法とも言えます。
ですが今回お持込頂いた中古ヘッドライトAssyは、点灯動作は問題無いのですが、品番が一致しているのもかかわらず「エアマチックからのCAN受信不良」を現在値にて検知。
しかし現車のE350はセダンなのでコイルサスペンション、エアマチックユニットは存在していません。
VEDIAMOで中古ライトECUのコーディング内容を確認すると、持ちもまれたヘッドライトは「S212」の車両構成がプログラムされています。
S212は同じEクラスでもステーションワゴンのコードネームで、ステーションワゴンの場合はリアサスペンションのレベリング機能を有する為、エアマチックサスペンションが採用されています。
エアマチックでは車両レベル(車高)を監視している為、その車両レベルに対応した光軸調整機能(ライトレベリング)が存在しますが、今回の車両はセダンの為に車両レベルを監視するECU=エアマチックが存在していません。(車両レベルによる光軸自動調整機能なし)
この車両構成を合致させるため、VEDIAMOでのコーディング内容を一部変更してプログラミング作業。
車両構成が適切なコーディングへと変更したことにより、先のエラーも消去可能となり、現車「W212」のヘッドライトとして新たに制御します。
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