エアマチックポンプの機能低下/ベンツGL550

時折りエアマチックサスペンションの警告メッセージが表示されるようになった、X164モデル/ベンツGL550(USAモデル)の作業です。

現車は警告メッセージが表示されるも、特に外観上で「車高が著しく低い」といったような症状は診うけられません。

 

テスターで入力されているDTC(故障コード)を確認すると、エアマチックポンプの充填時間超過に対するエラーが履歴検知されています。

 

X164モデルのエアマチックポンプは、フロント右側のバンパー裏にマウントされています。

今回のエラーではまず、このエアマチックポンプ本体の出力機能を確認する必要性があります。

 

プレッシャーリリーフバルブを開放して、エアプレッシャー0barから30秒間エアマチックポンプをON操作し規定圧まで出力するかチェック。

 

正常なエアマチックポンプであれば30秒以内に20bar以上に達しなければいけないのですが、現車のエアマチックポンプは9barまで満たない出力機能と判明。

 

上記のテスト操作結果により、エアマチックポンプ出力機能が規定値より大幅に低下してしまっているのが判明したので、新しいエアマチックポンプ及びバルブブロックへと組替作業。

 

新品のエアマチックポンプで同じテストを行うと、ものの数秒で22bar以上の出力値を表示し、その機能性能差は明白です。

 

このエアマチックポンプ出力機能低下によってポンプ作動時間が超過していたので、通電加熱等も考慮してリレー及びヒューズもリフレッシュしておきました。

 

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