カムポジションセンサー値の不具合とリペアハーネス/ジープラングラー

チェックエンジン警告ランプが点灯し、時折エンジン始動性も悪い、JKモデル/ジープラングラーの作業です。

 

DTC(故障コード)を確認すると、バンク1側のカムシャフトポジションセンサーの回路不具合を検知しています。

 

カムシャフトの位置を監視するポジションセンサーは、バルブカバーの後方中央部に設置され、ひとつのセンサーでIN/EX双方のカムシャフトポジション(ツインカムのため)を測定しています。

 

上記エラー内容から、バンク1側のセンサー不良と判断しがちですが、2012y~2015yあたりの右ハンドル/JKラングラーに関しては、センサーハーネスの断線トラブルが原因となっているケースが非常に多いです。

 

メーカーのサービスブルティンでも報告されているように、3.6LエンジンのJKラングラーではセンサー配線の断線不具合によるトラブルが多いため、必ずセンサー/PCM間の配線測定の点検が重要視されます。

 

断線トラブルの多くが見た目では判断しにくいケースが多く、今回のラングラーでは端子カプラー内での配線と金属端子の接合部(カシメ部)での接触抵抗が過大による断線状態でした。

 

UGではこのあまりにも多いカムセンサートラブルに対し、リペアハーネスを常時在庫しており、今回のJKもリペアハーネスによる配線端子修復にて無事作業完了です。

 

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