車検整備でのエミッションリコール対処/ダッジチャレンジャーSXT

車検整備にてお預かり作業を行った、2015yダッジチャレンジャーSXTのテスター診断です。

メーカー診断機であるwiTECH2.0を接続すると、各ECUに対する故障診断/各種設定及びプログラムはもちろん、メーカーから発表されているリコール内容も確認できます。

自動車のリコール制度は、メーカー自らの判断により国土交通省に届出を行ったうえで回収/修理を行うのですが、チャレンジャー等の並行輸入車に対しては国土交通省からリコールがリリースされることはありません。

 

しかし本国ではリコールとして発表され、ディーラーを介して回収/修理を行うべき項目も存在し、今回のLAチャレンジャーでもPCMリプログラム対処の他にフューエルキャニスターの交換内容がリリースされています。(メーカーに対しリコール請求権が存在するのは正規ディーラーのみなので、ディーラー以外で無償修理であるリコール作業は行えません)

 

蒸発ガスキャニスターは右リアフェンダー内に装着され、フェンダー内のライナーを取り外せば確認できます。

キャニスターの主要な構造は活性炭が詰められた容器であり、これにガソリン蒸気を流入/放出する為の配管やバルブを組み合わせ、燃料蒸発ガス排出抑止装置を構成しています。

 

エミッションリコールUB4としてキャニスターの交換が必要とされる具体的な内容は、約81000台の車両に装着されている蒸発ガスキャニスター(エバポレーティブエミッションキャニスター)は燃料補給中に必要量のガソリン蒸気を吸収出来ず、蒸気回収排出量の基準を超過する可能性が存在します。

 

その為、既存のキャニスターでは必要量のガソリン蒸気を吸収出来ずに外部リーク等のトラブルが発生する恐れがあるので、品番変更されたキャニスターへの交換処置が必要とされています。

 

また今回の整備にてミッションフルードを含む各油脂類もリフレッシュさせて頂き、無事全ての作業が完成/納車完了です。

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UG/yoshida



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