フューエルポンプコントロールモジュールの存在/GMCアカディア

スタート操作を行ってもセルモーターが虚しく廻るだけでエンジンが始動しなくなった…レッカーにてご入庫頂いた2021yGMCアカディアの診断です。

 

このアカディアでは電子スイッチ式のシフトを採用しているので、エンジンが始動しなければ基本Pポジションからシフトが移動出来ない為、車移動することも厄介な状態。

 

GDS2にて入力されているDTC(故障コード)を確認すると、フューエルポンプコントロール回路の不具合を検知しています。

コードナンバー的には出力電流値消費が過少すぎる場合に検知されるDTCで、まずはポンプ出力電圧の測定等基本的な点検プロセスを進行。

 

このアカディアにはフューエルポンプを制御する「フューエルポンプコントロールモジュール」がリアアクスル上部にマウントされ、状況に応じてポンプ出力値を制御しています。

 

測定点検を進行すると、先のコントロールモジュールからの出力電圧がフューエルポンプに発生していません。

ポンプ側/コントロールユニット側双方の抵抗値等を順番に測定して、ユニットが出力電圧を発生しなくなる原因が他に存在していないか測定点検を進行していきます。

 

結果 今回のアカディアでは、このフューエルポンプコントロールモジュールの内部不良による出力障害と判明。

品番が変更されていた新しい部品へと組替後は、正常にエンジンも始動し無事納車完了です。

 

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