時折りエンジン始動不能状態に陥る、W204/ベンツC350の作業です。
症状発生時にディーラーで点検してもらったところ、ステアリングロック制御を行う「ELV」の不良であろうと診断されたらしいのですが、この車両のELVは現在メーカー在庫欠品の為に納期未定＝修理する事がすぐに出来ないと伝えられた模様にてUGへご入庫頂きました。
電子ステアリングロックユニットとなるELVは、車両固有にプログラムされている部品となる為、他車に取り付けられていた中古部品では動作制御を行うことが出来ません。（特殊プログラムによる車体番号変更が必要）
このW204系のELVトラブルは非常に多く、その大半は内部モーター固着等の動作不良に起因して発生し、このELVが解除動作しないとEZSは始動許可を下さない為、バッテリー上がりに似たような状態に陥ります。（キー操作無反応状態）
あまりにも多発しているELVトラブルに対し、UGではELVエミュレーターによる対処を推奨しています。
いわゆる「ダミーユニット」となり内部モーター等の機械的部位が排除されているので、先の「モーター動作トラブル」の不具合リスクも解消され安定してEZSに始動許可シグナルを送信します。（注：ステアリングロック機能は排除されます）
もちろんELVエミュレーターも車両固有にプログラムが必要となるので、現車のEZSと同期プログラムにより固有化されたユニットとなります。
先にもお伝えしたように故障原因の大半を占めるモーター等の機械的部位が存在しないので、未だELVトラブルに遭遇していない車両でも「予防整備」として「ELVエミュレーター化」をされる方も多くいらしゃいます。
UGではベンツ専用診断機である「XENTRY/DAS」を完備し、各クラスのベンツ修理も数多く承っております（2022y度 年間ベンツ修理入庫実績230台）
あらゆるクラスの各種故障診断や各種コーディング変更等（カスタムコーディング）も修理作業にて実施しています。
ベンツの修理でお悩みの方は、ユーザー様/業者様問わず、お気軽にご連絡お願いします。
UG/yoshida
*弊社でご購入されたお車以外でも修理/車検等承っておりますので お気軽にご相談ください
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