スマートジャンクションボックスのプログラミング/リンカーンナビゲーター

ヘッドランプがハイビームに切り替わらなくなる…2009yリンカーンナビゲーターの点検です。

しかし厄介なことに、弊社にご入庫頂いてからは全く症状が発生せず、DTCを確認してもヒントとなるエラーも検知していない状態。

 

まずはロー/ハイを切り替えるリレー出力を測定して症状発生時に確認できるように…と言っても、このナビゲーターのバッテリージャンクションボックス(BJB)内のリレー群には「ハイビームリレー」が存在していません。(HIDリレーは存在)

 

先のディーマースイッチの回路は、助手席側に設置されているスマートジャンクションボックス(SJB)へ入力されています。

 

しかしSJB側のヒューズコンポーネントを確認しても、アクセサリーリレー以外はヒューズばかりで、他にリレーは見当たりません。

 

実はハイビームリレーはこのSJB内に内蔵されており、スイッチ側では無くリレー回路の出力不良が原因である場合=SJB(スマートジャンクションボックス)交換という図式になります。

 

このSJBは単なるヒューズボックスでは無く、別名ジェネリックエレクトロニックモジュール(GEM)と呼ばれるECUとなり、ただ交換しただけでは未プログラム状態の為に正常制御を行わず、多数のDTCが入力されてしまいます。

 

その為、新たにSJBを交換する際は、テスターでのプログラミングプロセスの進行が必須となります。

 

無事ECUプログラム終了後は念のため使用しているキーのイモビライザー機能確認やタイヤプレッシャーセンサーの再学習。

またSJB変更に伴い、ドアロックのセキュリティーコードも変更されるので注意が必要です。

 

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