時折りバッテリーあがりのような症状に陥る…R230後期モデル/ベンツSL350の診断です。
リモコンキーでドア解除せず/ドアを開けてもルームランプ等が一切点灯せず、バッテリーが上がってしまったような状態です。。
しかしキーを挿入して一時的無反応ですが、暫くするとイグニッションONになりエンジンスタートが可能になります。
上記症状で考えられるのは、リアに設置されているメインバッテリーの不具合。
R230ではフロントとリアにバッテリーが装備され、フロントのバッテリーはスターター用のバッテリーとなります。
その為、充電回路に問題が無くスターターバッテリー側が正常であれば、フロントバッテリーでエンジンが始動して充電制御を行っている状態です。
リアバッテリー側の電圧値を測定すると7Vしかなく、全くバッテリーとしての機能を果たしていません。
バッテリー充電後にリアバッテリー側の暗電流値を測定すると、1A~2A程度の電流が常に変動消費している状態なので、新しいバッテリーに交換してもすぐにダメになるのは一目瞭然。
漏電箇所を測定点検する前にDAS診断機にて点検を進めようとしたところ、助手席SAM故障検知によりショートテストすら実行できない状態。
ベンツのフロント左右及びリアの各ヒューズボックスにはSAMモジュールが装備され、各電装配電を制御しています。
今回のR230では助手席側SAMモジュールの故障検知なので、ワイパーカウル廻りを分解してモジュールへとアクセスします。
新しいSAMモジュールへと組み換え後は、現車への適合化のため、作動開始プロセス(コーディング)を実行。
故障していた助手席SAMモジュール交換後はショートテストも実行可能となり、DTC診断を行ってECU制御不具合が発生していないか点検。
この状態で再度暗電流値を測定すると、未だ680mAの漏電を確認…SAMモジュール交換前に比べればかなり数値は減りましたが、それでも未だ規定値よりは大幅に漏電しています。
バックアップ回路から地道にヒューズ側でひとつずつ外しながら点検していった結果、リアヒューズナンバー/59回路より漏電しているのが判明。
配線図にて確認すると、使用していないサブウーファーアンプの不具合による約600mA漏電トラブル、サブウーファーアンプ端子の取り外し後は基準値内ともいえる50mAの暗電流値まで落ち着きました。
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