フォールディングトップが開いたまま閉まらなくなった、C7モデルのシボレーコルベットZ06の修理です。
ソフトトップが固定されていない状態なので、ディスプレイに警告メッセージも表示された状態です。
手動でソフトトップを閉めてもロックしていない状態(フォールディングトップ動作途中状態)なので、リアトランクをスイッチで開けることが出来ません。
さらにフロント側もロックしていないので、走行風によりトップが開いてしまう危険な状態です。
まずはフォールディングトップコントロールのDTC(故障コード)を確認すると、左側のヘッダーアンラッチ状態ポジションセンサー回路の異常を検知しています。
フォールディングトップの作動は、コントロールユニットの制御によりポンプを介しての油圧駆動となり、各ラッチセンサーは各油圧シリンダーに内蔵されています。
GDS2にて問題のラッチポジションセンサーの実測値を確認すると、オン/オフの値では無くロー表示なので、センサー回路の断線等が考えられます。
問題のセンサーハーネスを単独で測定すると、2本線のうち1本の配線がセンサー/ECU間にて断線しているのが判明。
左側のヘッダーアンラッチポジションセンサーの配線が途中で断線している為、ポジションシグナルがECUに入力されず→フォールディングトップの作動制御が行えない状態です。
部品供給としては先ほど述べたセンサー内蔵のシリンダーAssyとなるのですが、1本の配線が断線しているだけの状態なので、シリンダーのセンサーから配線を引き直して修理処置。
配線修理後はセンサー実測もオフ/オンの値へと変化し、検知されていたDTC(故障コード)もクリア。
これにより高額な部品交換せずともフォールディングトップ制御が正常に機能し、無事作業完了となりました。
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