バッテリーを交換してもすぐに上がってしまう…2013yクライスラー300Cの点検です。
1日駐車していただけでバッテリー上がりが発生している模様なので、まずはトランクに設置されているバッテリーの暗電流値を測定します。
すると約200mAから1500mA(1.5A/アンペア)の暗電流値が常に変動しながら流れています。
明らかに漏電によるバッテリー上がり不具合と判明したので、暗電流値が流れている箇所を探索します。
順番にヒューズを抜きながら測定点検していくと、リアNo23ヒューズに影響しているものと判明。
話は前後しますが、現車はテスター診断を行なうと、HFM(ハンズフリーモジュール)が通信喪失状態であると判明。
更なる点検を進めなければ断定できませんが、おそらくHFMのECU本体不良…ですが、特にハンズフリー機能を使用していないのであれば、その不具合対する修理は無意味なのでスルーしていました。
しかし問題のNo23ヒューズ回路は、HFMのモジュール電源回路となっており=内部不良で通信喪失が発生しているHFMモジュールが怪しいと判断、フットルーム内に設置されているHFMモジュールを確認します。
するとHFMモジュールのECU端子を外すと、暗電流値は10mAと基準値に落ち着き=HFMモジュール内部不良によって漏電が発生していたと判明。
HFMのECU端子取り外しにより漏電は解決しますが、この状態だとHFMモジュールがネットワーク上で他のECUと通信喪失によるエラーを検知してしまい、ネットワークエラーに伴う他の弊害が発生する可能性も否定できません(なによりエラーが検知している状態はプロの仕事として美しくありませんし)
そこで車両構成よりHFMモジュールの設定変更プログラムを行い、HFMをネットワークより排除(HFM無効化コーディング)。
この状態にコーディングした後は、他のECUがHFMモジュールとの通信喪失エラーも検知しなくなり、今回の漏電トラブルに対する全ての処置が完了です。
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