エンジンを始動するとチェックエンジン警告ランプが点滅作動して、エンジンの調子がかなり悪くなる、2012yダッジデュランゴの作業です。
体感する症状から複数気筒のミスファイヤーが発生している模様と判断できます。
wiTECHにてDTC(故障コード)を確認すると、マルチシリンダー点火不良及びバンク1側のシステムリーンを検知しています。
とりあえず失火している気筒データーを確認すると、バンク1側に位置するNo1/3/5番シリンダー全ての点火不良発生が確認出来ます。
この3.6L/VVTエンジンでは、バンク1側シリンダー=右バンク側シリンダーとなり、右バンク全ての気筒が全く機能していない状態に陥っています。
問題の右バンク側フューエルアダプション値を確認すると、バンク1システムリーンのDTC検知が示す通り、バンク1側のアダプション値が限界値まで偏っているのが判明。
ロングターム値がプラス方向へ偏る=システムリーン状態では、例えば二次エア混入による原因等をまず疑うパターンが多いと思います。
しかしバンク2側は正常値なのに、バンク1側のみ二次エアが混入してしまう原因は、このインテークシステムを考慮すると考え難い内容です。
そもそもフューエルアダプション値の制御は、O2センサーの実測監視に基づいて行われています。
ここで最も考えやすい内容は、右バンク側のO2センサーの不良によって、リーン実測を誤って検知し続けてしまい=噴射時間過多によりプラグがカブる→片バンク失火というシナリオ。
右バンク側のO2センサー(センサー1側)をリフレッシュした後は、正常な監視値に基づきアダプション値も落ち着き、先の失火症状も改善されました。
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