エンジン始動後の暫くの間、エンジン回転数に比例してタンタンタン…と異音が発生している、2018yダッジチャレンジャーSRTヘルキャットの作業です。
その打音はシリンダーヘッド周辺、特に左バンク側から聞き取れ、10~15分程度暖気を終えるとその打音は発生しなくなります。
分解作業前に念のため、エンジンオイル交換と併せて添加剤注入を試みましたが、その症状は改善されることはありませんでした。
エンジンに詳しい方なら聞いたことのある「タペット音」というワード、いわゆる動弁系から発生してしまっている異音となります。
一般的なレシプロエンジンでは、カムシャフトのプロフィールに追従して、インテーク及びエキゾーストのバルブを駆動させています。
その時に発生する打音及び摩耗損傷を回避する為、例えば昔の原動機であればシムや機械式アジャスターの調整にて、コンマ数ミリというオイルクリアランス(タペットクリアランス)を設けていました。
しかし近年の原動機/特にOHVエンジンでは古くから、調整式タペットクリアランスでは無く、ハイドロリックアジャスター(油圧制御)によるバルブリフターを採用しています。
SRTエンジンにも採用されているハイドロリックバルブリフターは、バルブクリアランスを油圧制御によって0にする機構となるので、バルブリフトに対するロスが存在しません。
しかしリフター本体の油圧抜けトラブルやカムシャフトに追従するローラー部が損傷すると、先に述べたタペット音が発生してしまい交換が必要となります。
SRTエンジンのバルブリフターは、OHVタイプなのでエンジンブロック側に設置されています。
その為バルブリフターをリフレッシュするには、シリンダーヘッドを取り外す必要性があります。
新しいリフターへと組替後は再度シリンダーヘッドを装着し、HEMIポート独特の配置されたプッシュロッドを組み付けて…今回のタイミングで消耗品ともいえるスパークプラグも全気筒リフレッシュ。
UGではオンラインディーラー診断機であるwiTECH2(ワイテック2)を導入しています。
クライスラー/ダッジ系だけでも年間400件以上の各種メンテナンスご入庫を頂いているUGでは、連日オンラインによる診断/プログラム作業を行っています。(2023y度 年間クライスラー&ダッジ修理入庫実績433台)
UGでは今後も継続して、ECUプログラミングを含むクライスラー/ダッジ系の全ての作業を自社内で行える環境を維持しますので、メンテナンスでお困りの方は ユーザー様/業者様問わず ご縁慮無くお問い合わせ下さい。
UG/yoshida
*弊社でご購入されたお車以外でも修理/車検等承っておりますので お気軽にご相談ください
また業者様も大歓迎です 各種専用テスター及び整備マニュアル完備
クライスラー&ダッジディーラー診断機 WiTECH2.0(ワイテック2)導入/FCAコーディングソフト完備
フォードFDRS/IDS(VCM3)各種ECUプログラミング可能/ForSCAN完備
GM診断アプリケーション GDS2/TECH2(MDI2)サービスプログラミングシステム対応
ベンツDAS/XENTRY完備&コーディングソフト完備
BMWテスターISPI NEXT(ISTA-D/ISTA-P)完備 各種プログラミング可能 その他 各車種対応AUTEL各種診断機/VCDS等多彩に取り揃えています。
アーバンガレージ TEL 072-638-5579 まで まずはお電話を
平日10:00~19:00 土/日/祝 11:00~18:00 定休日/毎週水曜日