噴け上がらなくなったエンジントラブル/ベンツE320d

ある日突然エンジンが噴け上がらなくなった、W211モデル/ベンツE320dの故障診断です。

メーターディスプレイには特にチェックエンジンランプ等の警告表示は発生していませんが、アクセルを踏んで走行しても約2000~25000rpm以上の回転数を上げることが出来ず、スピードが出せない状態です。

 

DAS診断機にて故障メモリを確認すると、排気ガスの背圧センサに対するエラーが現在値にて検知されています。

 

排気ガスの背圧センサーは排気に生じる圧力値を計測するセンサーで、このエンジンではタービンのすぐ横にマウントされています。

 

今回のW211では、この背圧センサーの実測値が非常に高い数値を示しており、それによってECUがエマージェンシーモードによってエンジン回転に制御をかけてしまっている状態です。

 

背圧値が高くなる要因としては、DPFの詰まり等による機械的要因などが考えられます。

例えばセンサー取り付け部をエキゾーストから取り外してイグニッションオン状態での計測値は、理論上大気圧値でなければいけませんが、現車はその状態であっても4000hPa以上の値を示しています。

 

先のようにあり得ない数値を示すこと自体、配線もしくはセンサーといった電気的要因によるものと判断出来ます。

 

今回のW211ではセンサーの不良と判明し、新しい背圧センサーへの交換後は基準値を示すようになり、もちろんエンジンの噴け上りも正常に復帰しました。

 

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