ATF(オートマチックトランスミッションフルード)の交換依頼を頂き、ご入庫いただいた、W204型ベンツC180の作業です。
この型のCクラスで採用されているミッションは、722.9型の7G-Tronicと呼ばれる7速ATミッションです。
Cクラスでは先代のW203型より一部のモデルで7G-Tronicが採用され、現行のW205型では9G-Tronicへと進化しています。
レベルゲージはもちろん、フルード排出用のドレンも存在しない722.9型ATでは、ATFを交換する際はオイルパンを捲って作業を行います。
この7G-Tronicミッションでは、ATFメンテナンスを怠ったが故に発生する「バルブボディトラブル」の症例が多く存在します。
多段変速化に伴い頻繁に変速動作を行うので、よりスムーズな加減速と燃費への貢献を成し遂げているのですが、その変速回数の多さが故に先代の5速AT(722.6)に比べ、ATFの劣化は早期に訪れます。
変速回数が多い=ATミッション内で発生する鉄粉等の浮遊異物量も多くなり、それらが繊細なバルブボディフルードライン等に堆積してしまうことによって発生するトラブル。
そのため、よりシビアに定期的なATFメンテナンスの管理が必要となり、最低でも5万キロ以内にフィルターを含むATFの交換を行い、ATオイルパン及び磁石をクリーン状態にすることでATF劣化の促進を抑制することになります。
7G-tronicでは、近年のATミッションでは多くなった圧送補充にて、油温管理によるオーバーフロー測定となります。
オイルパンの形状やフローパイプの種類等によって、微妙に測定温度が違いますので、必ず専門的な知識と設備を有した工場での交換をお勧めします。
7G-tronic搭載車は、W220後期の一部及びW221系のSクラス、W211(一部を除く)やW212系のEクラス、W219やC218のCLSクラス、W203及びW204系のCクラスなどです。(何れも搭載エンジンによって違いがあります)
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