エンジンオイル漏れの点検/修理でお預かりした、W222型ベンツS300ハイブリッドの作業です。
アンダーカバーを取外すと、漏れたオイルが溜まってしまっているのが伺えます。
エンジン側を確認すると、一見 樹脂製のロアオイルパンから漏れているように錯覚しますが、
さらによく観察すると、オルタネーターより上部から垂れてきている痕跡が確認できます。
これ以上は下から確認出来ないので、エンジンルーム上側より確認点検の実施。
しかしエンジン上部のカバー類を取り外しても、インテークケースやブーストパイピング等を順番に分解していかなければ、何も確認できません。
この辺りの激しいエンジンオイル漏れが発生する可能性として考えられる部位は、やはり過給機であるタービンのオイルライン。
タービンへとエンジンオイル供給するフィードラインを確認すると、エンジンブロックの接続部から漏れてきているのが判明。
更にオルタネーター等を取外してフィードラインを確認すると、ブロック接続部のシールが変形してしまっていました。
おそらく一度も外されたことが無い部位だと思われるので、新車時から変形して取り付けられていた可能性も否定できません。
新品のシール(Oリング)へと組替えて、取りつけ作業。
あとは順番に分解した箇所を元通り組み付けて、エンジンを廻してオイル漏れが完治しているか検査。
そして納車前には分解時に伴って入力されるDTC(故障コード)等をクリアする為、XENTRYを接続して処置すれば完了です。
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