クーリング機能の性能不具合/クライスラー300

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チェックエンジンの警告ランプ点灯にて、お預かり作業を行わせていただいた、2008yクライスラー300のV6/2.7Lです。

 

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wiTECH2.0によるDTC(故障コード)診断では、警告ランプを点灯させている内容は、クーリングシステム性能に対するエラーと判明。

このDTCは、エンジンを始動してある一定の時間経過に対して、冷却水温上昇値が「早過ぎる」もしくは「遅すぎる」場合に入力される設定になっています。

「早すぎる」場合は冷却効率の低下する要因によりヒート気味の状態で、逆に「遅すぎる」場合は暖気時間超過=オーバークールの可能性もあります。

 

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ファン制御が正常な状態且つセンサー値が妥当な検知値であれば、その不具合要因は機械的ロスによるものが多く存在します。

「早すぎる」場合は例えばラジエターの詰まりや圧力弁であるキャップ不良そして各部位からのクーラント漏れ等…様々な冷却ロス原因が可能性として挙げられます。

 

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その中でも、最も多い事例のひとつで言えば、例えばサーモスタットの不具合

正常に開かない場合は、もちろん水温上昇が早すぎる=ヒート状態になるのですが、逆に密閉不良の場合は水温上昇が遅くなり、先のDTCを検知する要因になります。

特に夏場は入力されなかったのに外気温度が下がる時期になってから入力される場合は、サーモスタットの弁部に装着されているゴム製シールの劣化によるものが多く見受けられます。

 

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弁機能は正常に作動していても、シール部の損傷により冷却水がリークするため密閉不良が発生し、水温上昇時間に変動が生じます。

外気温度の高い夏場は水温上昇時間も遅くなることは無いのですが、外気温度が下がる時期になると顕著にその上昇時間が変動=暖気時間が長くなる要因となります。

 

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今回の300Cではサーモスタットの密閉不良が見受けられたので交換作業を行い、wiTECH2.0による実測確認にて水温上昇時間の測定確認

その際、PCMのキャリブレーションが一度も更新されていなかったので、オンラインによるフラッシュ処置にて最終バージョンまでアップデート

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