冷却水漏れ修理にてお預かりした、W204型ベンツC200の作業です。

 

エンジンルームを確認すると、漏れたクーラント臭が漂い、パワーステアリングタンク周辺に冷却水の飛び散った痕跡が診られます。

 

パワーステアリングタンクのブラケット部をよく観察すると、漏れたクーラントが溜まっているのが確認できます。

 

この部位からの冷却水漏れトラブル、実はベンツのM271系エンジン（直列4気筒/DOHC）では比較的多いヒーターパイプの損傷によるもの。

 

樹脂製のパイプがエンジンEX側上部に配置されているのですが、経年劣化にてクラックが発生し冷却水漏れへと発展する不具合です。

 

その上側にブローバイラインが配置されている為、少し確認し辛く、その存在を知らなければ一般的な点検レベルでは見落としがちな個所です。

しかし多くのM271エンジンでは、10万キロまで耐えれる車両が少ないのが現状。

 

PSタンク及びブラケットやコンビバルブ等を外して、新しいパイプへと組替作業。

 

全ての作業が終了したのちは、XENTRYを接続して分解時に伴うエラーが存在しないかチェックして完成です。

 

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