2009yに一旦製造を終了した後、2011yより3代目モデルとして販売が開始されたWD型ダッジデュランゴ。
このWDデュランゴでは2014yにアップデートされるまでの初期モデルに対し、フューエルポンプが作動しなくてエンジン始動不能というトラブルが比較的多く発生します。
その多くはフューエルポンプへの電源供給不良、所謂ポンプに電気がきていない症状。
こういった場合、点検するうえでまずはフューエルポンプリレーを調べますが、ヒューズ/リレーボックス内を調べてもフューエルポンプリレーが存在していません。
エンジンルーム内に装着されるヒューズ/リレーボックスは、Totally Integrated Power Module(TIPM)と呼ばれるCANで制御されるECUとなり、フューエルポンプリレー回路はTIPMに内蔵されています。
特に2013yモデルまでのデュランゴに多い先のトラブルは、その動作不良が発生する可能性が存在するリレーがTIPMに内蔵されているモデルとなり、メーカーよりセーフティリコールとしてリレー回路に対する改善対策が必要とアナウンスされています。
具体的にはフューエルポンプリレーパッケージとして部品が供給され、外部にフューエルポンプリレーを移設するというもの。
TIPM下部にある複数の配線接続端子部より、必要な配線を結線して内蔵リレーを無効(使用しない)にする配線加工となります。
より容量の大きいリレーを外部に装着することによって安定したポンプ出力が可能となり、また仮に後のトラブル時に対する対処も容易に行えます。
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