ABS警告が点灯した、2006yダッジマグナムの診断です。
wiTECH2.0(ワイテック2)にて入力されているDTC(故障コード)を確認すると、左リアホイルスピードの検知実測に対する不具合が存在しています。
ABS/ESPを制御する為に、各車軸4箇所に回転数を検知するセンサーが備わっています。
今回のように特定箇所のホイルスピード検知に対する不具合が存在する場合、センサーの不良やシャフトに装着されているリングの不良等が可能性として考えられます。
正常な右リア側のホイルスピード実測は、もちろん安定して回転数をリニアに表示しています。
今回のマグナムでは、左リアの実測数値(画像上では約8Km/h)だけをテスターで確認すると、実際の回転数と同様の数値を表示するので不具合が分かり難いですが、グラフ曲線にて測定すると上下に大きく乱れているのが分かります。
このように不安定なパルス値を発している場合は、センサーというよりもリング側のガタ等に原因が存在する可能性が高いです。
その症状で最も多いのは、ドライブシャフトナットの緩み。
特に左リア側に対して症例は多く、緩みが発生している場合はナットを新調して規定値(213N/m SRTの場合)にて締付すれば解決です。
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