シフト操作不能に陥る原因/クライスラー300

ある時、エンジンを始動するとメーターディスプレイのシフトインジケーターが全て点灯し、シフトレバーがPポジションから抜けなくなる…という案件にて業者様より修理ご入庫頂いた2006yクライスラー300の診断です。

その症状に陥った際、応急的に緊急用シフトロック解除操作を行ってDレンジで走行を試みても、ミッションが全く変速制御を行わない状態です。

 

wiTECHにてDTC(故障コード)診断を行なうと、数多くのECUがエレクトリックギアシフトモジュールとの通信喪失を検知しています。

 

上記内容からESM(エレクトリックシフトモジュール)の制御不良と予測し、業者様の方で新品のESMに交換したけれども症状が再発…ということで、弊社へ持ち込まれました。

 

厄介なのは上記症状の再現性が乏しく、弊社でお預かりしても2週間程度症状が発生しない状態。

検知している履歴内容からESM通信喪失になる要因を予測し、ESMユニット電源電圧を測定できる状態にセットして様子を診ると、症状発生時に12VのECU電源が供給されていないと判明

 

このESMの制御電圧は、回路図によるとフロントコントロールモジュール(FCM)を介して供給されており、症状発生時にはFCMからのESM電源出力が途絶=ESMが起動せずに上記症状が発生しているものと判明。

 

…残念なことに新品のFCMは既にメーカーで部品供給終了(生産終了)、なので業者様のほうで手配されたリビルトFCMへと組み換え作業です。

 

新しいFCMへと変更後は、wiTECHを使用してECUの車両構成回復処置を実行し、安定したシフト操作が可能となりました。

 

UGではオンラインディーラー診断機であるwiTECH2(ワイテック2)を導入しています。

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UGでは今後も継続して、ECUプログラミングを含むクライスラー/ダッジ系の全ての作業を自社内で行える環境を維持しますので、メンテナンスでお困りの方は ユーザー様/業者様問わず ご縁慮無くお問い合わせ下さい。

 

UG/yoshida



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