チェックエンジン警告ランプが点灯している、W639/ベンツV350の点検です。

 

入力されているDTCは、エアインジェクション機能に対する故障を検知している状態によるもの。

 

エアインジェクションポンプとは二次空気導入装置で、排気ガスに含まれる未燃焼炭化水素を完全燃焼させることを目的とした、排気ガス規制を考慮した装置となります。

今回ご入庫頂いたW639に搭載されているV6のM272エンジンでは、エンジンVバンク中央前方部にマウントされています。

 

まずはテスターを使用して、エアポンプ/エアインジェクションバルブ機能の操作テストを実施。

しかし現車は操作テストを行っても、エアポンプが全く作動しない状態です。

 

調べてみるとその原因は単純に、エアポンプのヒューズが断線…ですがエアポンプのヒューズは40Aと容量があるので、ヒューズ単体の劣化だけが原因で飛ぶことは考えにくいと思います。

 

エアポンプのヒューズが断線する＝エアポンプ本体の劣化によって駆動時の消費電流値が過大になり、それに伴ってヒューズ断線トラブルの発生。

エアポンプやヒューズの交換はもちろん、上記内容によりエアポンプリレーの負担も考慮して同時交換。

 

その他、エンジンオイル漏れや冷却水漏れ等のトラブルも発生していたので、今回のタイミングで修理処置の実施です。

 

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