EWM外販禁止の謎…/ベンツE320

時折り、シフト操作不具合が発生する、W211モデル/ベンツE320の作業です。

シフトレバーをRにしてもバック入らずであったり、逆にDレンジからPやRにシフト出来なくなったり…。

 

DAS診断機にてDTC(故障コード)を確認すると、セレクターレバーモジュール(EWM)にセレクターレバーポジション検知故障のエラーが入力されている状態。

それに伴って他のECUも、セレクターレバーポジションの妥当性不良を検知しています。

 

実測等を確認しながら点検を進めた結果、今回の不具合はセレクターレバーモジュール(EWM)内部基盤故障により交換が必要と判明。

しかしW211のEWM、エンジンを制御するMEコントロールユニットやイグニッションスタート制御を司るEZS等と同様、セキュリティ関連部品に位置づけられ=外販禁止部品に指定されています。

 

いわゆる「正規ディーラー修理入庫による部品交換以外、外部に部品を供給しない」とされるのですが、その外販禁止部品の多くは車両個別化がされているECUがメイン。

しかし今回のEWMに関しては、ユニットバージョンを確認しても、個別化に伴う「車体番号」がユニット内部にプログラムされている訳ではありません

 

上記諸事情及び新品部品価格等も考慮し、今回は中古再生品が見つかったので、そちらに組替にて対処していく方向性にて作業を進行。

 

もちろん外販禁止に指定されるセキュリティ関連部品と言えども、先に確認したように個別化プログラムされているモジュールでは無いので、中古部品交換後は作動開始プロセスも不必要。

 

今回は別途、ミッションオイルパン周辺よりATF漏れも発生していたので、同時にそちらも修理作業にて完了です。

 

…しかし謎なのが、先日入庫してきた同年代のW463/ベンツG500、この車両も同じトラブルでEWM交換が必要なのですが、何故かW463では普通に供給可能。

W463が供給可能でW211が外販禁止になっている…その理由がよく分かりません。

 

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